「日本の自殺」は元々、1975年に文藝春秋に投稿された論文。
共同執筆者として、グループ1984年という名前があるけど、これはジョージ・オーウェルの「1984年」をもじったものであると推測できる。
なぜ1975年に投稿された論文が今になって、騒がれているのか
それは、論文の内容が現在の日本の衰退を華麗に予言しているから。
読んでいてお見事!と思えるぐらい今の状況を言い当てている。
内容をまとめてるサイト
->「予言の書『日本の自殺』再考」
->「文藝春秋」に再掲載の『日本の自殺』・・・再掲載に作為性を邪推
この中で、自分が考えさせられたのが次の部分。
情報過多により、直接体験より間接経験の比重が大きくなる
→大衆の判断や思考力が衰弱
→権利は主張するが、責任は放棄する人が増える
問題なのは
文句を言うだけで、改善案を提案する力がない
こと
それは、直接体験をしていないため
自分で考える力がない
から
サイトを書いていても思うんだけど、インプットに比べてアウトプットをする力が弱い
それは人の意見をそのまま自分の意見として言う人が増えたため(コピペや”いいね!”)だと思うし、
そのせいで、自分の言葉で書けなくなってきていると思う。
日本人特有の”恥”もあるため、自分のいい面しか世間に見せないのも、最近SNS(Facebook、twitterなど)を使ってて違和感を感じている部分。
「日本の自殺」には
- エリートの腐敗
- 豊かさの代償
- 情報の洪水による人間の劣化
- 戦後民主主義の弊害
- 日本没落を阻止するために
などについても深い考察がされている。
また、芥川賞をとった2作品「共食い」「道化師の蝶」も掲載されているので
超オススメ!
です。
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