2011年8月31日水曜日

ゲーバー・タリーが工作を通じて教える人生の教訓


ゲーバー・タリーが、彼の「工作の学校」で子供たちが学んでいる貴重な教訓を、愛嬌あふれる写真とビデオで紹介します。道具と材料と手引きが与えられれば、若い想像力は自由に羽ばたいてクリエイティブに問題を解決し、ユニークなボートや橋やジェットコースターさえ作り出すのです!

 



->ゲーバー・タリーが工作を通じて教える人生の教訓 (4:08)


2007年に講演された ゲーバー・タリー:子どもがすべき5つの危険なこと の続きです

実際に工作の学校で行われている子供たちの創作の様子を紹介しています。

いらないビニール袋を使って橋を作ったり、ジェットコースターを作ったりと子供たちの想像力と行動力に驚かされます。


ゲーバー・タリー:子どもがすべき5つの危険なこと


工作の学校の創始者であるゲーバー・タリーが、子どもにさせるべき5つの危険なことについて語ります。2007年のTED Universityでの講演より。

 



->ゲーバー・タリー:子どもがすべき5つの危険なこと (9:22)


子供たちに危険な遊びをさせないように過剰に気にする人がいます。

しかし危険な遊びをして怪我をしないとものの扱い方を学ぶことが出来ません。


工作の学校を創立したゲーバー・タリーは子供のうちに次の5つを経験させておくべきだと主張します。

1.火を使って遊ぶ
2.ポケットナイフをもたせる
3.槍を投げる
4.電化製品を分解する
5.法律違反をする


もちろん行き過ぎないように大人の監視は必要だと思いますが、これらの事を幼いうちからさせておくことは、将来におこる危険なことへの向き合い方を教えてくれます。


続き
->ゲーバー・タリーが工作を通じて教える人生の教訓 (4:08)

ケン・ロビンソン卿:教育に革命を!


ケン・ロビンソン卿の今回の講演は、2006年のTEDにおける今や伝説的となった講演の続編です。洞察に満ちユーモアあふれるこの講演で、ロビンソン卿は、型にはまった学校教育から脱却し、子供の個性を重んじる教育へと抜本的に変革する必要を説いています。そのような教育環境のもとでこそ、子供たちの生まれ持った才能は花開くのです。

 



->ケン・ロビンソン卿:教育に革命を! (17:58)


2006年の "ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」" の続編です。


いまの教育モデルはファーストフードチェーンの様に標準化、画一化、直線化されています。

例.「大学は幼稚園から始まる」


しかし子供たちの教育は上の工業的モデルではなく、それぞれの子供にあった農業的モデル「有機的なプロセス」が必要であると説きます。

そのためには、教育制度の「進化(evolution)」ではなく、「革新(revolution)」が必要です。


ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」


サー・ケン・ロビンソンは、人間の創造性を(弱めてしまうのではなく)育てていくための教育システムを構築している。彼のやり方はエンターテイメント性に溢れると同時に、我々の心の奥底に何かを強く訴えかけてくる。





->ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」 (19:29)


学校教育では授業科目の優劣があります。

例えば、数学や語学が重要視され芸術は一番下にみられます。

それはたぶん社会に出て安定的にお金を稼ぐスキルが重要視されてきたからです。

その反面、数学よりも芸術に興味のある学生はダメの烙印を押され才能を活躍させる場を見失わせてしまいます。


プレゼン中で一人の芸術家の例が出てきます。

ジリアン・リンは学校で学習障害があると言われました。

医師の助言によりダンス学校に通い、ロイヤルバレエ学校を経て、「キャッツ」や「オペラ座の怪人」など世界中に感動を与える振り付けを行うまでに成功しました。


現代の問題に対応するには創造性が必要です。

大学教授を育成する目的の教育制度を見なおすべきだと訴えています。


続き
->ケン・ロビンソン卿:教育に革命を! (17:58)

ダイアン・デナポリ:ペンギン救出大作戦


実録 チームワークの勝利:ダイアン・デナポリがボランティアによる史上最大のペンギン救出作戦を語ります。南アフリカ共和国沖での燃料油流出事故から4万羽を超えるペンギンを救った救出劇です。このような大作戦はいかに実現したのでしょうか。ペンギンを一匹、一匹、また一匹と....

 



->ダイアン・デナポリ:ペンギン救出大作戦 (11:44)


原油流出事故による海洋汚染からペンギンを救う活動を行いました。


ある生物学者は助けても生き残れないから無駄だと発言しました。

しかし結果から言うとほとんどのペンギンを助けることが出来、寿命も繁殖率もふつうのペンギンとかわらないという結果が出ました。


この経験を通して、私たちは自分たちが思っている以上の影響を及ぼすことができると教えてくれます。

マルコ・テンペスト「嘘と真実とiPodのマジック」


3つのiPodをマジックの小道具として使い、マルコ・テンペストが嘘と真実、芸術と感情についての巧妙で驚くほど心温まる省察を展開します。

 



->マルコ・テンペスト「嘘と真実とiPodのマジック」 (5:07)


観客から借りた iPod を使ってデジタルと融合した手品を見せてくれます。

手品には人は嘘をつくいきものであり時には自分さえも欺くことを、手品を使ってうまく表現しています。

ジェニファー・リンが見せる魔法のピアノ即興演奏


14歳のピアニストで作曲家のジェニファー・リンが見事な演奏を披露し、創作のプロセスについて語り、ランダムに選ばれた音符から独奏曲を即興で作ります。

 



->ジェニファー・リンが見せる魔法のピアノ即興演奏 (24:09)


過去の作品からアンコールも含め3曲を演奏します。

彼女が曲作りをする感覚を私たちに話してくれます。

また、パフォーマンスとして観客に選んでもらった5つの音を使って即興演奏を行います。


14歳でこれだけの演奏できるんだから芸術系がさっぱりな自分からしたら感性を感じる機能が違うとしか思えません。

2011年8月30日火曜日

アービン・グペラ「ガラクタから学習教材のおもちゃを作る」


INKコンファレンスにてアービン・グペラが語るのは、本当に楽しくて優れたデザインのおもちゃを、ガラクタから作ろうという単純ですが驚かされるプロジェクトです。 子供たちは自分で作ることができて、しかも理科やデザインの基礎が身につくのです。

 




->アービン・グペラ「ガラクタから学習教材のおもちゃを作る」 (15:31)


身近にあるガラクタを使って様々なおもちゃを作ります。



子供たちはおもちゃを作るのが好きで、目を輝かせて喜びます。

もちろん、大人も十分楽しめるものだと思います。



プレゼン中で紹介されているフレキサゴンを作ってみました。

作り方(英語)



丁寧に折らないと途中で組み立てられなくなるので注意!

こういう幾何学的なおもちゃはテンション上がる!



思ってみれば自分も高校の時の教師が授業そっちのけで物理的な道具をいろいろ見せていただいたおかげで大学院まで物理をやってると思うなー(しみじみ)


やっぱ楽しみながら科学を学べるおもちゃは最高ですね。

いずれ全部作ってみます(^ o^♪

イーライ・パリザー:危険なインターネット上の「フィルターに囲まれた世界」


インターネット企業が私たちの好みに合わせてサービス(ニュースや検索など)をカスタマイズしようと努めるにしたがい、思いもよらぬ害が出てきています。私たちは「フィルターに囲まれた世界」に閉じ込められ、自己の世界観に疑問を投げかけたり視野を広める情報に触れる機会を失っているのです。結果的に私たちのためにならず、民主主義にも悪影響を及ぼすことになるとイーライ・パリザーが強く訴えます。

 



->イーライ・パリザー:危険なインターネット上の「フィルターに囲まれた世界」 (9:05)


google や Facebook は私たちが知りたい情報を高速に提供するアルゴリズムで動いています。

おかげでインターネットがとても便利になってきた反面、私たちが興味がない情報を手に入れることができないことには気づきにくくなりました。


アルゴリズムはまだ人道的な情報選択を行う段階までには至っていないようです。

知らない間に自分が知らない情報から孤立していると自分と違う意見の人と交流する機会が減るという弊害が起こります。


イーライ・パリザーは、アルゴリズムに興味の薄い情報にもアクセスできるようなオプションを付けて欲しいと訴えます。

9・11テロの苦しみからの解放 ― 許しと友情を見つけた母たち


大切な家族を思いもよらない形で失ったことで、フィリス・ロドリゲスとアイーシャ・エルファフィは強い絆で結ばれました。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件で、ロドリゲスは息子を亡くし、エルファフィの息子であるザカリアス・ムサウイはテロの関与から有罪判決で終身刑となりました。平和を願う思いから、この二人の母親はお互いを理解し、尊重するようになりました。

 



->9・11テロの苦しみからの解放 ― 許しと友情を見つけた母たち (9:54)


9.11のテロで家族を失ったのは被害者だけではありません。

加害者の母親も私たちが考えるより深い悲しみに追われています。

しかし、そうゆう時だからこそ広い心を持って他人を理解しようとする気持ちが大切であると教えてくれます。

2011年8月29日月曜日

ジョゼット・シーラン:今こそ飢餓のない世界を


国連世界食糧計画(WFP)の事務局長ゼット・シーランが、全員に十分な量の食料がある世界で、なぜ飢える人や餓死する人、また食料を戦争の道具にする人がいるのかを語ります。彼女は訴えます「食糧問題は個人で解決できるものではないのです。私たちが一緒に立ち上がらなければなりません。」

 



->ジョゼット・シーラン:今こそ飢餓のない世界を (19:10)


世界中の7人に1人はコップいっぱいの食料を手に入れる方法を知りません。


国連世界食糧計画事務局長のジョゼット・シーランは、技術が進歩したいま、飢餓問題をこの時代で終わらすことができると強く信じています。



幼児期に栄養が足りなければ脳が萎縮し発達障害を起こし、それが連鎖して飢餓が続いてしまいます。


この連鎖を断ち切るには、食糧を自給するシステムを作り、教育を満足に受けさせるために食を与える必要があります。


また単純に同情から援助するのではなく、援助することは世界経済のためになることでもあると説いています。




彼女が私たちに望んでいるように、次のことを口に出して言ってみましょう。


”もうこれ以上見過ごすわけにはいかない!”








2011年8月28日日曜日

ハラルド・ハース 「電球からのデータ発信」


世界中の電球からデータを発信できたらどうでしょうか?TEDGlobal でハラルド・ハースは、それを実現させる機器の初のデモンストレーションを行います。人間の眼では認知できない速度でLEDライトを点滅させることで、セルラー方式の電波を使うよりも遥かに多いデータを送ることができます。さらに効率性・安全性・有用性でも従来のものより優れています。

 



->ハラルド・ハース 「電球からのデータ発信」 (12:52)


今の私たちの生活には光があふれています。

この光(可視光)を人間が感知できないくらい早くオン・オフすることにより、高速データ通信を実現しようとする人がいます。


ハロルド・ハースは現在地球上に140億もある電球を基地局として高速データ通信をできる技術を開発しています。


しかも電気スタンドにマイクロチップを取り付けるだけで準備はOK!

例えば町の外灯を Wi-Fiならぬ Li-Fi のアクセスポイントに変えることができます。



可視光領域はほとんどの場合生物に安全であり、容量(使えるスペクトル領域)も通信に使われている領域の1万倍もあります。


プレゼン中ではシステムを整えるのに必要な全体のコストや問題点などは紹介されていませんでしたが、実現できれば現在のデータ通信のシステムを変えてしまうぐらい画期的な技術です。



これからの動向に注目!!

ルシアン・ウォーコウィッチ:太陽系の外にある惑星を探す


他の恒星の周りにある惑星、しかも居住可能な惑星をどうやって見つけるのか?惑星が恒星の前を通過するとき恒星の光がわずかに弱まる現象を探すことによって、TEDフェローのルシアン・ウォーコウィッチが携わるケプラー計画では1,200あまりの新たな惑星系の候補が見つけられています。今までになかった手法で、生命が存在し得る環境を持つ惑星さえ見つけることができるかもしれません。

 



->ルシアン・ウォーコウィッチ:太陽系の外にある惑星を探す (4:25)


ケプラー計画と呼ばれる新しい惑星を探すプロジェクトでは、この2年余りで1200個の惑星を見つけることができました。

これはそれまでに見つかっていた惑星の数400個と比べると大きな進歩であるといえます。

新たな惑星のデータを集めることにより、私たちの惑星のことや生物の住む環境などの知識も深まっていきます。


2011年8月27日土曜日

カルロ・ラッティ: 感知し、応答する建築


MIT のカルロ・ラッティと SENSEable City Lab チームは、私たちが作り出すデータを読み取って興味深いものを作り出しています。例えば電話記録や廃棄ゴミといったデータから、都市生活を見事に視覚化しています。またラッティらのチームはセンサでキャプチャした簡単なジェスチャーを基礎とした、動く水や飛ぶ光などで構成されたインタラクティブな建築物を創造しています。

 



->カルロ・ラッティ: 感知し、応答する建築 (15:47)

空中に浮かぶ光デバイスをピクセルとして使い、新しいディスプレイをつくろうとしています。

人々の動きを視覚的にわかりやすくすれば、私たちに新しい情報を与えてくれます。


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